SEAnews 1995-05-03 ArtNo.1467

【クアラルンプル】マレーシアの電子労働者の平均給与は一昨年の828Ｍドルから882Ｍドルに6.5％アップした。
統計局の資料を下にＭＢＴ紙が集計したところによれば、電子部門(ｾﾐｺﾝﾀﾞｸﾀｰ/その他の電子部品/通信機器)の企業総数は90年の98社、91年の120社、92年の129社、93年の146社、昨年の160社と増加の一途を辿り、年間給与総額は同期間に8億8500万Ｍドルから20億4000万Ｍドルに倍以上拡大した。電子業界の年間売上は93年の274億Ｍドルから94年の369億Ｍドルに34.4％の成長を見た。昨年同業界の雇用数は19万2909人と、前年比16.3％増加したのに対し、給与支払額は23.9％拡大している。今日、電子労働者の月間所得は電器／衣料／プラスチック製品／木製品製造部門労働者のそれを80～380Ｍドル上回っている。とは言え電子労働者の給与は決して各業種中最高と言う訳ではなく、昨年最高額の給与を支給されたのは石油精製部門(就業者1574人)の月額4443Ｍドルだった。以下工業ガス製造部門の2800Ｍドル(就業者2420人)、肥料／殺虫剤製造部門の2192Ｍドルと続く。この他の部門ではラジオ／ＴＶ855Ｍドル、ケーブル／ワイヤー840Ｍドル、プラスチック製品796.66Ｍドル、自動車部品777.64Ｍドル、天然ゴム加工790.83Ｍドル、繊維750Ｍドル、精米774.16Ｍドル、家具677.48Ｍドル、合板554.07Ｍドルとなっている。今月ジュネーブで開かれる国際労働会議では電子労働者の全国組織を認めぬマレーシア政府が再度槍玉に挙げられる見通しだが、その実米国や日本の電子労働者も全国組織の結成は奨励されていないと言う。(MBT:5/2)