1998-04-22 ArtNo.14658
◆<印度>タミールナド、三菱等とオリマルジョン処理会社設立準備
【チェンナイ】オリマルジョンを発電燃料として導入、州内の電力供給能力を1000MW(メガワット)拡張することを計画するタミールナドゥ・インダストリアル・デベロプメント・コーポレーション(TIDCO)は、三菱商事及びベネズエラ企業Bitumenes Orinoco S A (Bitor)の合弁会社MC Bitorとフューエル・マネージメント・カンパニー(FMC)を設立することを検討している。
Bitorはオリノコ地区のオリマルジョン資源(水と混在した瀝青)の管理をベネズエラ政府から委ねられたPetroleos de Venezuela S Aの子会社(実際の操業を担当)で、MC Bitorはオリマルジョンのアジア/オセアニア地区におけるマーケッティング/セールス/運輸/技術支線業務を担当している。オリノコ・ベルトには世界の瀝青資源の2分の1が存在するとされる。
オリマルジョンは低廉な代替燃料で、アッシュ含有率が石炭燃料の20~40%に比べ、0.2-0.5%と低い。但し硫黄含有率は2.6%と高い。TIDCOは州内の発電事業が燃料問題から遅延しているため、オリマルジョンの研究に本腰を入れている。
FMCはオリマルジョンの貯蔵、ターミナル機能、ガス化処理、供給業務を手がける。TidcoとMC Bitorの他、関係施設の建設請負業者にもFMCへの参加が求められる可能性が有ると言う。(ET:4/21)
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