1998-04-20 ArtNo.14621
◆<馬>国王子息のスポーツカー会社も破産申請に直面
【クアラルンプル】マレーシアのトゥアンク・ジャアファル現国王の子息(次男)トゥンク・イムラン・イブニ・トゥアンク・ジャアファル氏が会長を務めるSTIコーポレーションSdn Bhdが破産申請に直面している。
英字紙ニュー・ストレーツ・タイムズに掲載された清算通知によれば、破産申請は弁護士事務所リー/リン・アンド・パートナーズにより1998年2月13日に提出されたものだが、詳細は不明。
STIはオーストラリアのパートナーとマレーシア初のシポーツカーBuforiを製造、1995年に発売した。1930年代のスタイルを再現したハンドクラフト・カーの値段は15万Mドルと、ハイエンド国産車プルダナの2倍。Buforiの発売に際しては、元ミス・マレーシアのサマンサ・シューベルト嬢が「I don't care who you are, or what you look like, if you drive a Bufori, I'm all yours.」と囁くTV広告が放映され、物議を醸した経緯がある。
兄のトゥンク・ナクイユディン氏とともにクアラルンプル証取(KLSE)上場の複合企業アンタ・ホールディングズBhdを率いるトゥンク・イムラン氏は昨年11月にオーストラリアのパースで催された投資セミナーの席上、景気低迷がさらに7ヶ月以上持続するなら、マレーシア企業界に将棋倒し的な倒産が生じる恐れがあると警鐘していた。
今月だけで上場企業2社が管財人の管理下に置かれており、ティン・ペクキイン氏のEkran Bhdが32.8%出資するウェムブリー・インダストリーズ・ホールディングズBhdが、上場企業の先陣を務め、ジェームズ・ボンド・ムービー“To morrow Neve Dies”に出演したフィルム・スター、マイケル・ヨー氏の弟、ヨー・ラムジット氏のSCKグループBhdがこれに続いた。(BT:4/18)
|