1998-04-18 ArtNo.14605
◆<馬>首相、マレーシア航空の再編計画を支持
【クアラルンプル】マハティール首相は16日、最終的にタジュディン・ラムリ会長個人の負債返済を助けることになるマレーシア航空(MAS)の異論の多い再編計画を支持した。
同計画の下、MASはタジュディン会長が支配権益を握る新会社MASキャピタルに、最近のMドルの値下がりで時価140億Mドルと見積もられる航空機を簿価(M$95億)で売却する。MASキャピタルはこれらの航空機をMASにリースすると同時に時価でファイナンスし、その差益を利用してタジュディン会長のテクノロジー・リソーシズ・インダストリーズ(TRI)及びマレーシアン・ヘリコプター・サービシズ(MHS)の市価7億3900万Mドルの持分を買い取る。タジュディン氏は同資金を8億Mドル近い自身の銀行債務の返済に当てる。
マハティール首相は、タジュディン氏が自身の負債返済のためにMASを再編するのは正しいと思うかとの質問に対して、「マレーシア企業全てが財政的に破綻するのを望む者は、口を揃えて救済計画だと非難するが、自分が見る限り、何ら不正は存在しない。航空会社が航空機を売却した後、リースするのは一般的なことで、ストップせねばならない理由はない」と語った。(ST,BT,NST,MBT,STAR:4/17)
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