1998-04-18 ArtNo.14603
◆<星>CKタン、拡張計画凍結、郊外出店も見合わせ
【シンガポール】長期にわたり赤字経営を続けるシンガポール証取(SES)上場の地場小売り企業CKタンは、百貨店タングスのコーズウェイ・ポイント・モールへの出店計画も見合わせ、全ての拡張計画を凍結した。
CKタン・スポークスマンによると、同社は全ての拡張計画を凍結、一部の不採算店舗をクローズすることにより、ビジネスの再構築を図っている。これは既存のビジネスに専心し、資源の分散を回避することが、現時点では最善の策との結論に達したため。トレーディング会社Gamut Marketing傘下のブティック・チェーンも一部は閉鎖、一部はタングス店舗に吸収合併し、スリム化、品揃えに関しては自社ブランド製品を増やしてマージンの拡大を図っている。
マレーシアではスバンのサンウェイ・ピラミッド及びペナンのタングス店舗はまずまずだが、クアラルンプル・シティー・センターにタングス店舗を設ける計画は凍結、専門店Inwear Matinique2店舗も閉鎖した。マレーシアにおけるブティック・チェーンはGianni Versace7店舗のみとなった。またスターヒルへの出店計画は目下慎重な見直しを加えていると言う。
CKタンは1997年9月期に前年同期を20.8%上回る870万Sドルの半期損失を計上、通年の業績も4年連続の赤字が見込まれている。(BT:4/17)
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