1998-04-17 ArtNo.14584
◆<星>ヘキスト子会社、アセテート・エステル/酢酸計画を実行
【シンガポール】ドイツの化学企業ヘキスト傘下のセラニーズは、域内経済の低迷に関わらず数億ドルと見積もられるジュロン島における年産10万トンのアセテート・エステル製造計画と年産50万トンの酢酸製造計画を実行に移す。
セラニーズ・シンガポールのラリー・ヘンダーソン重役(MD)によると、今月末までに2工場の建設工事を発注する方針で、アセテート・エステル工場は1999年末に、酢酸工場は2000年半ばに稼働する予定だ。
セラニーズは1億米ドルを投じて当地に設けたビニール・アセテート・モノマー(VAN)工場を昨年7月にオープンしたが、ヘンダーソン氏によれば、域内経済の不振から同プラントはまだフル稼働には至っていない。今回2プロジェクトの実行を決めたのは、VAN工場の下流部門工場を設けることにより総合力を高めることができ、また工場が完成する2000年には需要の回復も見込めると判断したためと言う。
昨年9月、セラニーズ社幹部はアクリル酸、アルコール、ポリオール等の3~4つの工場をシンガポールに設ける可能性を示唆したが、この点に関してヘンダーソン氏はなお検討中と語った。(BT:4/16)
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