1998-04-16 ArtNo.14583
◆<印度>フィリップス、カラーTV工場の買い手物色
【カルカッタ】フィリップス・インディアLtd(PIL)はホンコン・シャンハイ・バンキング・コーポレーション(HSBC)に、カルカッタ近郊ソールトレーク・カラーTV工場のバイヤー斡旋を依頼した。
PILはソールトレーク工場における依願退職(VRS)計画が成功した後、同工場におけるカラーTV製造業務をプーナの総合工場に移転する方針を公式に発表している。同社は1997年半ばにVRSを実行した際(約380人が退職)、VRS以外には生産性を高める道はないとし、労組の干渉を招かぬよう首席大臣の支持を求めたが、今回の工場売却方針に関しては西ベンガル州政府幹部や労組にも通知していないようだ。
業界関係者はPILが借地権付きの同工場を完全に売却するのか、あるいは長期ベースで譲渡するのか、注目している。HSBCは工場設備に労働者も付けて売却する場合と、労働者抜きで売却する場合のオプション付きで、バイヤーを物色、既に3社から引き合いを受けていると言う。
PILはカルカッタ市内のプラスチック・モールド工場の売却も図っており、こちらにはタタ・コンポーネンツが関心を表明、目下交渉中とされる。(ET:4/15)
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