1998-04-15 ArtNo.14556
◆<星>FedEx、今年もサードパーティー兵站事業の二桁成長予想
【シンガポール】フェデラル・エクスプレス(FedEx)は域内市場が金融危機の衝撃から依然として立ち直りきれないにも関わらず、アジアにおけるサード・パーティー・ロジスティクス・ビジネスが今年も力強い成長を見るものと予想している。
FedExのウィリアム・コンリー副社長(アジア太平洋地域ロジスティクス/エレクトロニク・コマース担当)によると、今年も依然二桁成長が維持される見通しだ。その理由は景気不振の折りには、企業はより一層在庫の縮小とコスト削減に努めるため、同社のロジスティクス・サービスに対する需要は高まる。FedExは現在主に電子業界と医療機器業界にロジスティクス・サービスを提供、この種のサード・パーティー・ビジネスがアジア太平洋地域営業額の10%を占めている。
FedExは向こう数カ月に中国、オーストラリア、ニュージーランドに新たなロジスティクス施設を設け、業務の拡張を図る。目下同社はシンガポールの3カ所を含め、域内20カ所にロジスティクス施設を展開している。これらの施設はFedExのエクスプレス・ディストリビューション・ネットワークによりリンクされている。
インターネットFedExも金の玉子を生む鶏で、米国では顧客がオンライン・カタログにより注文すると、即座にトランスポーテーションのアレンジが行われる。FedExは間もなくアジアにも同システムを導入する計画だ。当面はシンガポール、香港、日本、オーストラリアがターゲットとされる。FedExの担当チームはこうした点からシンガポール・ワン・プロジェクトにも密接な関係を保っていると言う。(BT:4/14)
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