1998-04-11 ArtNo.14514
◆<馬>デュポン、Tioxide(M)買収認可を待機
【クアラルンプル】米国の総合化学企業E.I.デュポン・ド・ネムールCo Ltdは、塗料原料のホワイト・ピグメントの製造に携わるTioxide Malaysia Sdn Bhd(TMSB)の買収計画に対する米国政府の認可を待っている。
ICIグループ・オブ・カンパニーズの完全出資子会社TMSBは、デュポンが買収を計画するICI傘下2部門の1つ。もう1つは磁気テープ用ポリエステル・フィルムの製造部門で、デュポンはこれら2部門の買収コストを合わせて30億米ドルと見積もっている。
デュポン・マレーシアのA.Hapiz Abdullah重役(MD)によると、TMSBの買収計画は今年半ばには完了する見通しだ。同買収が首尾良く完了するならデュポンは世界のホワイト・ピグメント市場の30~40%のシェアを握り、世界最大の市場シェアを占めることになる。製品の80%は、主にアジア市場向けに輸出される。マレーシアの国内市場は年間1000万~2000万米ドルと見積もられる。デュポンは1990年代初期に台湾のホワイト・ピグメント工場を買収しており、同工場は現在、世界需要の20%を供給している。同社は目下アジアにおける企業買収を試みているところと言う。(STAR,NST:4/9)
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