1998-04-11 ArtNo.14513
◆<馬>ペトロナス、ユニオン・カーバイドとUS$20億石化合弁
【クアラルンプル】マレーシアの国営石油会社ペトロナスは8日、米国拠点のユニオン・カーバイド・コープ(UCC)と、トレンガヌ州クルテにおける3件、合計20億米ドル相当の石油化学合弁契約に調印した。
ペトロナスのモハド・ハッサン・マリチャン社長兼CEOによると、これらのプロジェクトはオレフィン・クラッカー、酸化エチレン/エチレン・グリコール・プラント、各種派生品プラントで、最初のプロジェクトにペトロナスは76%出資、他の2つは対等出資で進められる。
オレフィン・クラッカーは年間エチレンを60万トン、プロピレンを8万5000トン製造する能力を備え、酸化エチレン/エチレン・グリコール・プラントの年産能力は3万2000トン。オレフィン・クラッカーは2001年第1四半期に、酸化エチレン/エチレン・グリコール・プラントは同第2四半期に、石油化学派生品プラントは同第3四半期に、それぞれ完成する見通しだ。
これにより石油化学事業は向こう数年もペトロナスのグループ営業額の8%以上に貢献することになる。ペトロナスは過去2年来積極的に石油化学事業への進出を図ってきたが、同社が関係する石油化学プロジェクトは総額150億Mドルにのぼり、その半ばが外国直接投資で占められている。
3つのプロジェクトはいずれもクルテのインテグレーテッド・ペトロケミカル・コンプレックス(IPC)内に設けられる。IPCの拡張に伴い、クルテ港の船舶停泊施設も現在の3つから12に増設され、載貨重量4万トン・クラスのタンカーも寄港できるようになる。同拡張工事はムヒバ・エンジニアリングBhdが手がけている。ペトロナスはこの種のインフラ事業に30億Mドルを投資すると言う。(STAR,NST,MBT,BT:4/9)
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