SEAnews 1998-04-11 ArtNo.14512

【シンガポール】国連アジア太平洋地域経済社会委員会は8日、シンガポール経済が今年4.5％の成長を遂げ、来年は6.3％、2000年には、経済危機発生以前の7％の水準が回復されるとの見通しを発表した。
以上の予測はシンガポール政府の2.5～4.5％の今年の成長見通しに比べ、かなり楽観的なものと言えるが、シンガポール貿易開発局(TDB)官員によると、国連の予測は主に昨年のデータに基づいている。これに対してシンガポール政府の予測は最新データに基づき今年2月に発表されたもので、シンガポール政府は最近の状況からそれほど楽観的にはなり得ないと言う。
国連の報告書は、国内総生産(GDP)の50％以上に相当する貯蓄率、同35％の国内投資率、内外の資金調達センターとしての地位を、こうした成長見通しの理由として指摘している。
今年、来年、再来年の東南アジア各国の予想経済成長率は、インドネシア－1.5％／3.5％／4.0％、マレーシア4.5％／4.8％／7.0％、タイ－3.0％／1.8％／3.4％、フィリピン4.0％／5.5％／6.9％、ベトナム8.7％／8.8％／9.0％、ミャンマー6.5％／6.6％／－。東南アジア全体については1.0％／4.1％／5.1％となっている。(ST,LZ:4/9)