1995-05-02 ArtNo.1451
◆<星>第3インターネット・ライセンスに多社が触手
【シンガポール】多数の大手ハイテク企業が来月募集される第3インターネット営業ライセンスの入札に向け準備を整えている。
業界筋によればこれらの企業には、シンガポール・テクノロジーズ、シンガポール・プレス・ホールディングズ(SPH)、スンバワン・コーポレーション、シンガポール・ネットワーク・サービシズ(SNS)、ワイワイ等が含まれている模様だ。以上5社のうちSNSとスンバワン以外は、今年7月に結果が出る第2移動体電話ライセンスの入札にも参加している。シンガポール電信局(TAS)のスポークスマンによると、入札は来月募集され、結果は8月に発表される。落札企業は、その後12カ月以内に操業可能という。入札に関する正式発表がなされる以前から少なからぬ企業が準備を進めてきたようだが、ワイワイ・グループは「目下調査中」、SPHは「入札の可能性を探っている」とだけコメントしている。
インターネットの代名詞ともなっているネットには、現在世界中のコンピューター2000万台がリンクされており、シンガポールでは、科学技術局が資金を提供している調査開発機関および学術団体向けのテクネットがある。またテレコムが昨年6月に開始したシングネット・サービスには、すでに4000人以上が加入している。今回落札した企業は数百万ドルを投資するだけで、待ちかまえている膨大なコンピューター・ユーザーが構成する「巨大市場」を開拓できるため、多くの大手企業が触手を動かしても驚くには当たらないと業界筋は評している。(ST:4/29)
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