1998-04-09 ArtNo.14505
◆<印度>インダストリアル・ケーブル、古河電気工業と合弁協議
【ムンバイ】ICLグループ傘下のインダストリアル・ケーブルズ(インディア)Ltd(ICIL)は古河電気工業と高圧電線の製造に関わる合弁交渉を進めている。
ICIL筋によると、インドにおける将来の高圧電線需要に注目する古河は、最近インドに代表団を派遣、ICILと関係問題を協議した。
66KV以上の高圧電線の製造には先端技術が必要とされるため、外国パートナーとの提携が不可欠とされる。加えて電線の製造業務自体も最近はターンキー・ベースが増えており、この種の契約にも外国パートナーが欠かせない。
1.1~33KVの橋掛け重合体ケーブル、ペーパー絶縁ケーブル、ラバーケーブル等の製造を手がけるICILは、過剰供給に伴う業況不振や政府が最近導入したケーブルに対する18%の物品税等の影響で、1996/97年度に14クローの純損失を計上した。営業額は44クローだった。
インドの電線市場規模は2000クローと見積もられ、上位9社が主要なシェアを握っている。しかしながらこれらの企業の設備稼働率は50%前後で、アナリストは各州電力局の損失が一掃された後、電線業界の市況も回復すると予想している。(IE:4/8)
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