1998-04-09 ArtNo.14501
◆<馬>自動車部品のIngress、上場機に海外市場開拓に注力
【クアラルンプル】自動車部品メーカーIngress Engineering Bhd(IEB)はクアラルンプル証取(KLSE)二部上場を認められたのを機会に地元市場への依存を軽減し、海外市場の開拓に一層力を入れる計画だ。
IEBのアブドゥル・ワハブ・イスマイル重役(MD)によると、過去6年にわたりプロトン・ウィラ・モデルへの独占納入契約の恩恵を受けてきた同社は、来年発表される見通しのプロトンの新モデルにも部品を納入すべく、準備を整えている。
傘下にモールディング、ウェザストリップ、ベルトライン等の自動車部品製造子会社を有する払込資本2100万Mドルの持ち株会社IEBは1991年に設立され、1997年に株式が公開された。ニライに年産16万ユニットのドア・サッシュ工場を擁し、同工場では年間10万ユニットのプロトン向けドア・サッシュの他、年間40万ユニットのモールディングとウェザ・ストリップが製造されている。
IEBの1997年1月期の税引き利益は614万Mドル、売上は3448万Mドル。前年の税引き利益は164万Mドル、売上はほぼ半分だった。同社は2000年には海外事業収入が、営業額の50%以上を占めるものと予想している。タイにおけるカタヤマ・コーギョーLtdとの67:33の合弁会社Ingress Autoventures(Thailand)Co Ltdは、2000年にはグループ売上の4分の1に貢献する見通しだ。合弁会社はタイにおける唯一のドア・サッシュのメーカーで、タイに2社存在するモールディング・メーカーの1社でもあある。(STAR:4/8)
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