1998-04-09 ArtNo.14493
◆<星>IT人材需要年率11%拡大:国家コンピューター局
【シンガポール】国家コンピューター局(NCB)の調査報告によれば、シンガポールの情報技術(IT)人材需要は年率11%の成長を見、2000年には4万2000人に達する。
NCB産業人材開発部のトーマス・ヨー部長によると、シンガポールのIT人材のプールは昨年末には、3万1000人に達したものと見られる。
単なる量的な需給バランスだけでなく、必要とされる技術と提供される技術の内容にもギャップが生じている。予想されるエレクトロニク・コマースの急速な普及と全国の家庭やオフィスを網羅したマルチメディア広帯域ネットワーク“シンガポール・ワン”プロジェクトの進展に伴い、マルチメディア/インターネット・デベロプメントや非同期転送モード(ATM)に関わる技術需要が高まっている。しかしながら最大の需要はソフトウェア開発技術領域に集中、2000年にはIT人材需要全体の半ばが同領域の人材で占められる見通しだ。
とは言え、IT訓練コストが上昇する中で、訓練期間が短縮される傾向も生じている。例えばIT従業者の年間訓練期間は1994年の10日から1996年の9日に下降、同期間にIT従業者の1人当たり訓練コストは2234Sドルから3000Sドルにアップした。
クリティカルITリソース・プログラムの下、NCBはIT訓練の受講料と試験料の半ばを補助している。今年3月までにNCBは同スキームの下、69ITコースに参加した1320人に補助を提供、1999年半ばまでには100コースに参加した2500人に支援が提供される見通しだ。
一方、ITマンパワーが不足する中で、IT業務の社外委託率が高まる傾向が生じており、同比率は現在の7.7%から1999年には12.6%に達するものと見られる。(BT,ST,LZ:4/7)
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