1998-04-08 ArtNo.14482
◆<馬>石油/ガス関連投資、向こう5年間にM$450億
【クアラルンプル】マレーシアの石油/ガス産業は域内経済危機と世界的な石油価格の値下がりの打撃を受けていないだけでなく、向こう5年間にこれまでの実績を大きく上回る560億Mドルの投資約定を得、一層の高成長が見込まれている。
国営石油会社ペトロナスのハッサン・マリチャン社長兼CEOが先週末に催されたマレーシア石油クラブの晩餐会で語ったところによれば、今年だけで150億Mドルの投資が実行され、内70億Mドルが上流部門、80億Mドルが下流部門に投じられる。
マレーシア経済に対する投資家の信頼喪失が報じられているが、石油/ガス部門に関しては、逆の現象が生じている。既存の多国籍企業が引き続き投資を拡大しているだけでなく、アメルダ・ヘス、BASF、ユニオン・カーバイト等、新規参入者も増えている。
1992-96年には石油/ガス事業に430億Mドルが投資され、この内30%、130億Mドルが、外国直接投資だった。また石油/ガス領域におけるFDIは、マレーシアのFDI総額の21%を占めた。
今後2001年までに石油/ガス領域に投資される560億Mドルの内、FDIは31%を占める見通しだ。(BT:4/6)
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