1998-04-08 ArtNo.14480
◆<星>リセッション回避でエコノミストの見通しに相違
【シンガポール】少なからぬ近隣諸国がリセッションを迎えようとしている中で、シンガポールが果たしてリセッションを免れることができるか否かに関して、エコノミストの意見も分かれている。
BT紙の質問に応じた金融/証券業界のアナリストは、今年通年の成長見通しに関しては、1~5.1%、平均2.6%のプラス成長を予測、政府の2.5~4.5%の予想の範囲内に収まっているが、4半期ベースではGKゴーとVickers Ballsのアナリストが今年第3四半期及び第4四半期にマイナス成長を予想した。
仮にこうした見通しが現実のものになれば、シンガポールは1985年第2四半期から1986年第1四半期に連続4期にわたるマイナス成長を体験して以来初めて四半期ベースでマイナス成長を記録することになる。とは言え他のアナリスト4人はいずれも、4半期ベースでもシンガポール経済が引き続きプラス成長を維持すると見ている。
ちなみにインドネシアとタイの今年通年の成長率に関してはアナリストらは平均各-4.9%と-3.5%の成長率を予想しており、またマレーシア政府は最近今年の成長予測を2~3%に改めている。(BT:4/6)
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