1995-05-02 ArtNo.1448
◆<星>賃金格差の維持は益々困難に:蔵相
【シンガポール】シンガポール国民のトップ20%の所得層とボトム20%の所得層の賃金格差は1982年以来縮小しており、過去6年間については3.1倍のレベルに維持されている。
リチャード・フー蔵相がオーキッド・カントリー・クラブで日曜(4/30)に催されたメーデー・ディナーで語ったところによれば、地元専門職らが国際水準の給与を要求するようになる一方、非技術労働者は発展途上国の低賃金労働者との競争に晒されるため、今後賃金格差の維持は益々困難になる。シンガポールの賃金競争力を維持しながら、貧富の格差を是正するためには、新たな所得配分方式を模索せざるを得ない。政府は、過去3年間に住宅開発局(HDB)の住宅補修計画、HDB店舗払い下げ計画、中央積立基金(CPF)証券投資口座トップアップ・スキーム等、一連の国民資産増殖策を実行してきた。施し的な福祉政策が国民の依頼心を助長するのに対して、資産増殖スキームは貯蓄補助を通じて、低所得層の資産増殖を容易にすることを目指していると言う。(ST,BT,LZ:5/1)
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