1998-04-08 ArtNo.14477
◆<星>プレクスケム、ナスダック/セスダックへの登録目指す
【シンガポール】創業後数年間の困難な時期を乗り越えアジアの一角に足場を築いた地元企業Plexchem Technologies Ltd(PTL)は、来年はセスダックまたはナスダックへの登録を果たし、国際舞台への雄飛を目指している。
XLPE(クロスリンク・ポリエチレン)を中心としたポリマー関連製品の開発/製造を手がけるPTLの創設者、Maurice Alphonso氏(45)は、国立シンガポール大学(NUS)工学部を卒業後、エクソンを含む多国籍企業に10年ほど務め、1991年にPTLを設立した。当初2年間に100万Sドルほどの損失を出し、試行錯誤の後、XLPEパイプ原料の開発に成功、事業の足場を確保した。
PTLは今や月間1000トンのXLPEを販売、アジア市場の3分の1のシェアを掌握したと言う。現在、マレーシアと中国に独自工場を有する他、別に海外4カ所に技術提携を結んだ製造拠点を有する。また海外に12オフィスを設け、マーケッティングを行っている。同社はダウ・ケミカルの独占流通業者として、ダウ・ケミカル製ケーブル原料のアジアにおける流通も手がけ、昨年は900万Sドルの売上を達成した
政府から合計250万Sドルの補助金を得、研究開発(R&D)には年間10万Sドルを投じている。今後中国にさらに2工場を設け、2000年までには南米、南アフリカ、欧州にも各1工場を設ける計画だ。同社はチャイニーズ・アカデミー・オブ・サイエンスと合弁で今月中にもシンガポールにR&Dセンターをオープンすると言う。(BT:4/6)
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