1998-04-06 ArtNo.14475
◆<印度>SAIL/Tisco、値上げ以前の価格にディカウント
【ムンバイ】鉄鋼大手のスチール・オーソリティー・オブ・インディアLtd(SAIL)とタタ・アイアン・アンド・スチール・カンパニー(TISCO)は、4月の恒例の値上げを実行したにも関わらず、結局、顧客に3月以前の価格へのディスカウントをオファーしている。
SAIL筋によると、当初トン当たり1500ルピーの値下げが予定されたが、現在のところは500ルピーの値下げにとどめられ、将来の事態への対応のゆとりを持たせていると言う。
アナリストらは、メーカーの期末の販売促進で大量の製品を購入したトレーダーが、大幅な値下げには反発すると見られることから、SAILの動きは予想されたこととしている。鉄鋼メーカーは3月には、大幅な値下げにより、期末の在庫調整を試み、市場の吸収能力が60万トンと見積もられているにも関わらず、SAILは3月だけで100万トンを売却したとされる。
SAILはHR製品にはトン当たり500ルピー、長ものには同400~500ルピーのディスカウントを認めており、プレートはこれ依然にトン当たり1500ルピーの値下げを行っている。TiscoはHRを除く全ての製品にトン当たり300~800ルピーの値引きを認め、HRの値引は同300~500ルピーとなっている。(ET:4/4)
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