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	1998-04-06 ArtNo.14461 
	◆<星>金融管理局、調整機関から監督機関に重心移動 
	【シンガポール】シンガポールの実質的な中央銀行の役割を担う金融管理局(MAS)は3日、その役割の拡大と機能強化に伴う組織再編を発表した。 
  それによると、最近の金融制度改革で、金融機関はより大きなリスクを負うことができるようになったが、これに伴うシステマティックなリスクを監視する必要から、MASの職責上にも、調整機関としての役割から監督機関としての役割への重心移動が生じたとされる。 
  今回の再編の中心は、これまでの銀行金融機関グループに保険部門が統合され、1)銀行、2)証券/先物、3)保険、4)監督政策の4部門から成る金融監督グループが設けられたこと。同グループはTharman Shanmugaratnam氏に率いられる。 
  この他に、人事管理と情報技術(IT)をより重視した法人支援グループ、グローバルな経済問題を手がける国際グループ、そして市場/投資デパートメントが設けられ、更に金融部門振興デパートメントと計画/政策調整ユニットが新設された。 
  金融部門振興デパートメントはMASのコー・ヨングアン局長(MD)に直属、経済開発局(EDB)の支援下にシンガポールをアジア及び世界の主要な金融センターにする使命を負う。計画/政策調整ユニットは政策の総合性/整合性を高める任を負い、戦略計画の立案を担当する。 
  MASは以上の組織再編に伴いキー・エリアの人員を増強すると言う。(ST,BT,LZ:4/4) 
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