1998-04-04 ArtNo.14449
◆<星>汚職調査局、大蔵省商事調査局元局長を公金横領で告訴
【シンガポール】シンガポール汚職調査局(CPIB)は2日、大蔵省商事調査局(CAD)のグレン・ジェヤシンガム・ナイト元局長(53)を、CADの局長時代に4200Sドルの公金を横領した廉で地裁に告訴した。
それによると、被告はCAD局長時代の1989年11月18日と、1990年10月5日に、CADに帰属し、その管理が被告に委ねられていた2720Sドルと1480Sドルの公金を横領したとされる。
同訴訟の予審は4月11日に開かれる予定で、被告は1万5000Sドルを法廷に預け保釈された。ナイト被告は1980年代にはパンエレクトリック事件を巡りマレーシア華人協会(MCA)当時総裁のタン・クーンスワン氏を有罪判決に追い込む等、華々しい活躍ぶりが紙面に報じられていた。しかし、1991年に虚偽の情報を提供し、政府の自動車ローンを取得した容疑で有罪判決を受け、禁固1日、罰金1万7000Sドルの判決を受けた上、公職追放され、30万Sドル相当の年金やその他のトップ公務員としての利益をフイにした。(ST,BT,LZ:4/3)
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