SEAnews 1998-04-04 ArtNo.14445

【シンガポール】シンガポールの今年1－2月の製造業生産は、昨年同期に比べ4.6％の成長を見た。
経済開発局(EDB)が2日発表したところによれば、年初2カ月には電子(製造業に占める比重44.7%)、化学(同上19.2%)、工学(同上18.8%)の主要3部門がいずれもプラス成長を達成した。
電子部門は半導体、パーソナル・コンピューター、プリント基板(PCB)、プリンターの旺盛な海外需要に支えられ、4.8％の成長を実現した。しかし通信機器に対する中国の需要は軟化した。
化学部門は石油化学(40.4%)の引き続く躍進、原油精製マージンの回復と設備拡張に伴う石油製品(9.3%)の好調に支えられ、薬剤(-14.4%)と特殊化学(-4.1%)の不振にも関わらず、5.7％の成長を達成した。
工学部門は、運輸機器(30.1%)の好調に牽引され、14.7％の成長が見られた。運輸機器部門の好調は、造修船／オイル・リグ建造需要の拡大に伴うもの。プロセス・エンジニアリングと精密エンジニアリングの両部門も13.6％と5.1％の伸びが達成された。
エコノミストは、成長鈍化の兆しは有るものの、シンガポールの製造業は依然として水面上に有り、合理的成長レベルを維持しているとコメントした。(ST,LZ:4/3)