1998-04-03 ArtNo.14435
◆<馬>インサイダー取引の規制を一段と強化
【クアラルンプル】インサーダー取引に対する規制を大幅に拡大強化した修正法2件--証券産業法(SIA)1983と証券産業中央預託機関法(SICDA)1991--が4月1日に発効した。
新法の下、証券委員会(SC)ばかりでなく、一般投資家もインサイダー取引に関わったものに対して法的措置を採り、より苛酷な民事/刑事罰を科すことが可能になった。
法律専門家によると、新法規の下では、インサイダー取引に関与した可能性が、関与しなかった可能性よりも大きいことを立証するだけで、民事訴訟を起こすことができる。
またこれまでインサイダーは企業の管理職や取締役と見なされてきたが、新法規の下では、一般に公開されていない情報を取得した者全てがインサーダーと見なされ、この種の情報を利用して関係証券の取引を行ったり、関係情報を漏洩した者は、誰にしろインサイダー取引の罪に問われる。そしてSCはインサイダー取引により獲得した利益、もしくは免れた損失の3倍の額を回収し、別途50万Mドル以下の罰金を科すことができるようになった。
SCはこれまで名義人口座に関わる情報を証拠として使用することができなかったが、今後はこうしたことも認められ、SCは今や銀行機密法を超越する権限を保持するようになったと言う。(ST,BT,LZ,STAR,:4/2)
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