1998-04-02 ArtNo.14419
◆<星>Gintic製造技術研究所、R&D支出大幅拡大
【シンガポール】国家科学技術局(NSTB)が、戦略領域における研究開発(R&D)を促進するため5年前に創設したGintic Institue of Manufacturing Technology(GIMT)は、R&D支出を急速に拡大、積極的な活動を展開している。
GIMTのFrans Carpay所長(MD)によると、1997/98年度のR&D予算は昨年の550万Sドルから1400万Sドルに65%アップした。また98/99年度には1800万Sドル、99/2000年度には2000万Sドルが支出される予定だ。年間100万Sドルの予算で5年前に設立された当初は、想像もできなかった額で、こうした支出拡大にはシンガポール民間業界のR&Dに対する認識の高まりが反映されている。
GIMTはこれまでに200社のために400件のR&Dプロジェクトを完成させた。GIMTのプロジェクトに占める民間の比率が高まる中で、資金面での政府への依存も当初の100%から65%に縮小した。通貨危機の影響で一部の顧客の支払いが滞っているものの、まだプロジェクトの停止を求めたものはなく、影響はそれほど大きくない。民間部門のR&Dに対する関心は依然として高水準に保たれていると言う。(BT,LZ:4/1)
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