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1998-04-02 ArtNo.14418
◆＜星＞ＩＰＣ、Ｈａｇｅｎｕｋ持分抹消でＳ＄７６１０万損失
【シンガポール】地元のコンピューター会社ＩＰＣコープは、税引後に70.9％の減益を記録した上、ドイツの電気通信事業会社Hagenukへの出資を帳簿抹消したことから、1997年12月期に7610万Ｓドルのボトム・ライン損失を計上した。
ＩＰＣの昨年の売上は一昨年の8億190万Ｓドルから4億1040万Ｓドルに48.8％ダウン、純益は1350万Ｓドルから390万Ｓドルに下降した。加えてHagenukの37.5％の持分の帳簿抹消に伴う7960万Ｓドルも含めて、特別項目の損失が8120万Ｓドルにのぼり、ボトムライン損失は前年の2390万Ｓドルから7610万Ｓドルに膨張した。
パトリック・ギアム会長によると、営業成績が振るわなかった背景としては様々な要因が挙げられるが、域内の経済危機が最大の原因。Hagenukの管財人は決して協力的とは言えないが、ＩＰＣは依然投資の回収を図っており、Hagenukの潜在バイヤーとHagenukの製品のアジアにおける販売業務を引き受ける交渉も続けている。
この他、中国珠海に所有する時価1130万Ｓドルの土地の開発を予定するＩＰＣは、今年末か来年初に株主割当により1億Ｓドルを調達する計画だ。またハイマージンのポイント・オブ・セール・マシーンの販売や新製品Thin-Client(親PCと2台の端末を用いる軽便ｸﾗｲｱﾝﾄ/ｻｰﾊﾞｰ)の市場投入を予定している。同社は米国における新製品の販促に500万米ドルを投入する。これまでに250万米ドルを投じて開発した同製品は15カ月で投資を回収できる見通しと言う。(ST,BT,LZ:4/1)
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