1998-04-02 ArtNo.14417
◆<星>国策会社STIC、予想外のS$6200万利益達成
【シンガポール】国策テクノロジー企業、シンガポール・テクノロジーズ・インダストリアル・コーポレーション(STIC)は、1997年12月期に6.5%の減益ながら、依然として6230万Sドルの純益を達成、今年は15%の増益を目標に掲げている。
STICのテイ・シューチュン社長は、「1997年は波乱に満ちた厳しい年だったが、STICは予想以上に良好な業績を達成できた」と満足の意を表明している。STICの昨年度営業額は2.1%減の14億5000万Sドルにとどまった。エスティメート・ディレクトリーに掲載されたアナリストらの予想純益は5100万~7400万Sドルで、平均すると5780万Sドルだった。
テイ氏によると、インドネシアのスラバヤにおける工業パークの開発が準備段階で停頓、未だ手つかずだったことが、幸いした。厳しい環境下にあることから今年は新規プロジェクトはできるだけ控え、既存プロジェクトの改善と拡張を通じて、ボトムラインの改善に努める。その際、インフラ、情報技術(IT)、レジャー/ライフスタイルの3領域に照準を合わせる。今年の15%の増益見通しは、経営陣の努力目標であって、成長予測ではないと言う。(BT,LZ:4/1)
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