1998-04-01 ArtNo.14406
◆<馬>証券会社、KLIHトップを信用取引巡り告訴
【クアラルンプル】クアラルンプル・インダストリーズ・ホールディングズBhd(KLIH)のTeong Teck Leng最高経営担当重役(CEO)が、信用取引の損失を巡り、証券会社アムスチール・セキュリティーズSdn Bhdから告訴された。
テョン氏が直面する8件の訴状の内1件は同氏が唯一の被告だが、残りの7件は取引の保証人を務めたかどで、第2被告に指定されている。
証券業界筋は、域内諸国が金融危機に直面する中でマーケット・プレーヤーが信用取引で損失を被っても驚くには当たらないとコメントしている。テョン氏傘下のKLIHやラーマン・ハイドローリク・ティンBhdの時価総額は過去4ヶ月間に60%縮小している。信用取引のプレーヤーらは、政府が昨年3月に不動産/証券取引に対する銀行融資の規制に乗り出した際、自身が苦境に立たされたことを最初に自覚したものと見られる。
テョン氏がマレーシアのコーポレート・シーンに出現したのは、1990年に3人の兄弟とともに、家電製造会社KLIHの支配権益を買収した時で、その2年後、テョン氏は、マハティール首相から家電製品国産化計画の采配を委ねられ、紙上を賑わした。マレーシア政府は、KLIH傘下のマレーシア・エレクトリック・コープSdn Bhd(MEC)に政府投資会社カザナ・ホールディングズを通じて30%出資している他、パハン州の1200haの土地を工場用地としてMECに提供している。(BT:3/31)
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