1998-03-31 ArtNo.14390
◆<馬>ノキア、MSCで第3世代ワイヤレス通信技術開発
【クアラルンプル】フィンランドの家電/通信機器メーカー、ノキアは通貨危機の打撃にも関わらず、マレーシアが依然としてアジア太平洋地域通信事業の機関車を務めるものと見ている。
ノキアのJorma Ollila社長によると、マレーシアの電話加入者の伸びはタイを上回っており、同社にとってマレーシアは、中国、オーストラリア、韓国に次ぎアジア太平洋地域における4番目の市場となっている。昨年のハンドフォーンの売上は前年の70万ユニットからほぼ90万ユニットに28%成長した。
今年はマレーシアにおけるスタッフを30人増員するとともに、またマルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)に研究開発(R&D)センターを設ける計画で、MSCステータスも申請している。MSCステータスが認められれば、向こう数年、インターネット・プロトコル・ベースの公衆ネットワーク等、第3世代のワイヤレス・コミュニケーションの研究に力を入れる。
とは言え、ノキアは、マレーシアにおける向こう2年間のネットワーク/モービル・フォーン・ビジネスにそれほど多額な投資を行う考えはなく、むしろ限られた投資により、より付加価値の高い製品を製造する計画だ。
ちなみにアジア太平洋地域とラテン・アメリカの営業額は、既に1991年当時の世界売上を上回っていると言う。(MBT:3/30)
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