1998-03-31 ArtNo.14389
◆<星>一等地永久所有権付きコンドも30%値下がり
【シンガポール】不動産市場の崩壊は終に一等地の永久所有権付きコンドミニアムにも波及、今月初に売却されたアードモア・パークのユニットの平方フィート当たり価格は1403Sドルと、昨年の平均販売価格をほぼ30%下回った。
シンガポール不動産鑑定士・評価士協会(SISV)のデータによれば、シンガポールの代表的高級コンドミニアムとされるアードモア・パークの2885平方フィートのユニットが今月2日に405万Sドルで売却された。ストレーツ・タイムスに掲載された広告によれば、オーナーは平方フィート当たり1504Sドルで売却することを希望したようだ。同コンドミニアムは昨年、平方フィート当たり平均1972Sドルで取り引きされていた。
スコッツ28、フォーシーズン・パーク、ナッシム・ジェード等の他の高級アパートは今年に入って以来まだ1件も取引されていないが、最近スコッツ28の某オーナーは平方フィート当たり1230Sドルで買い手を募集した。これは同コンドミニアムの昨年の平均取引価格1954Sドルを37%下回っている。
アナリストらは、アードモア・パークの今回の成約価格は、今後のこの種の永久所有権付き高級住宅の取引に少なからぬ影響を及ぼすものと見ている。(BT:3/30)
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