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1998-03-30 ArtNo.14380
◆<印度>銑鉄業界、中国産コークスへの反ダンピング税に困惑
【ニューデリー】中国産コークスにトン当たり1800ルピーの暫定関税を課すことを提案した商務省ダンピング取締本部の3月20日付けの文書が、国内銑鉄業界に波紋を生じさせている。
関係文書は、初歩的な調査の結果、中国産コークスが非現実的な低価格で輸入されていることが明らかになったとし、本格的調査が完了するまで暫定関税を課すことを提案している。またトン当たり1800ルピーの課税は、国内コークス製造業界の受けるダメージを相殺するのに十分としている。
反ダンピング税の実際の課税は、大蔵省の承認を得た後のことになるが、これまで全面的に輸入中国産コークスに依存してきた国内の銑鉄製造専門会社15社の間に不安が高まっている。
現在中国産コークスのCIF価格はトン当たり約90米ドルで、通常の15%の関税が課された後の価格は103.5米ドル。更に輸送コスト等を加算した、銑鉄会社の工場現場におけるコストはトン当たり5000ルピー前後になる。一方、銑鉄1トンを製造するには0.75トンのコークスが必要とされ、トン当たり銑鉄の製造コストは7100ルピーとなる。
国内銑鉄業界は設備過剰と輸入品との競争で、深刻な値下げ圧力を受けているが、輸入コークスにダンピング税が課されれば、製品価格を引き上げざるを得ず、そうなれば国内鋳造業界は輸入銑鉄を利用する恐れがある。国内の銑鉄需要は年間250万トンのレベルにとどまっており、銑鉄製造専門会社15社の合計300万トンの設備能力を下回る。加えて大手の総合鉄鋼メーカーは、高付加価値スチール製品の需要が低迷する中で、年間200万トンの銑鉄をオープン市場で処分している。
こうした中で銑鉄価格は往時のトン当たり9000ルピーから今では7500~8000ルピーに軟化している。加えて今年10月には新たに3工場が銑鉄の製造を開始する。
インド銑鉄製造業者協会(PIMA)のS.K.Kashyap会頭は、「国産コークスは量的に国内需要を満たすことのできない上、品質も不揃いで、高炉燃料には向かない。我々は高品質なコークスの安定供給を必要としている」と指摘した。それによると、いずれにしても不足分は輸入する他なく、中国産がだめなら日本から輸入することになるが、日本産は中国産よりもトン当たり25米ドルほど割高と言う。(FDTH:3/29)
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