【クアラルンプル】クンプラン・ガスリーBhd(KGB)は米国拠点のKoll Real Estate Groupと提携し、The US Invest Property Fund for Malaysia(USIPFM)と称する5億米ドルの不動産投資基金を開設する。
KGBのアブドゥル・カリド・イブラヒム重役(CEO)が27日語ったところによると、向こう2、3カ月にわたりボストン、ニューヨーク、サンフランシスコ等の米国主要都市でUSIPFMのロード・ショーを行う計画だが、その前に外国投資委員会(FIC)の認可を得る必要がある。
年間10~25%の収益が見込める同ファンドは全てKGBのプロジェクトに投資される訳ではなく、独立のチームが運用に当たる。KGBの訪米団は、同ファンドのプロモーションだけでなく、スルタン・アブドゥル・アジズ・シャー・エアポートに隣接した80haの土地における航空工業パークの販促も行う。同パークの認可申請は来月政府に提出される。某投資銀行がKGBの不動産事業に2億Mドルのゼロ・クーポン・ローンの提供をオファーしている。同ローンのコストは年率4%で済む。
現在のところグループ資産は9億Mドル、債務は7億3800万Mドル、長期ローンは7300万Mドル、現金準備は3億Mドルと、健全さが保たれている。同社は企業買収の機会も探っているが、多くの企業が組織再編を進めている最中のため性急な買収は行わないと言う。(STAR:3/28)