1998-03-28 ArtNo.14364
◆<馬>ラブアン・ベースのローン・エクスポージャーに懸念
【クアラルンプル】過大な域内エクスポージャーを有するマレーシア銀行界の不良貸付(NPL)が急増しており、こうしたNPLの多くがラブアン島を通じてアレンジされている。 中央銀行の報告によれば、マレーシア銀行界の融資のほぼ5分の1がタイやインドネシア等の域内諸国を対象としており、この種のローンの14%がNPLとなっている。これは1997年末時点のNPLの総貸付に占める比率6.5%や1998年2月までの8.7%に比べ、異常に高い。
中央銀行の1997年の統計によれば、同年8億米ドルがフィリピン向けに貸し付けられているが、某アナリストによると、レノン・グループのハリム・サアド会長はフィリピンのナショナル・スチールにHottick Investmentを通じてほぼ8億米ドルを投資している。ラブアン拠点のマレーシア銀行4行がHottickに合計7億1300万米ドルを貸し付けており、ハリム・サアド氏個人が保証を提供している。しかし最近の報道によると同ローンは再編が加えられている。公表された数字の大部分がハリム・サアド氏に関わるものなら、ラブアン・ベースのローンにさらに多くの問題が生じる恐れが有ると言う。(BT:3.27)
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