1998-03-27 ArtNo.14352
◆<印度>TNペトロ、エピクロルヒドリン製造拡張計画を延期
【チェンナイ】タミールナド・ペトロプロダクツLtd(TPL)は130~140クローと見込まれるエピクロルヒドリン(ECH:エポキシ樹脂製造原料・塩化ゴム安定剤)の製造拡張計画を延期した。
TPL取締役会は25日、当地で催した会議で、ECHの輸入税が20%にカットされ、国内需要も2000トンにとどまっている現状に鑑み、ECHの製造能力を1万トンから2万~2万5000トンに拡大する計画を見合わせる方針を決めた。
この他、会議では港湾施設が不十分なことから、製品を輸出するには輸出ターミナルを設けねばならないこと、高い電力コスト等が不利な材料として指摘された。
TPLはこのため当面国内需要に合わせて生産を行うが、スイス企業チバ・スペシャリティーとの年産2万5000トンの輸出向けエポキシ製造合弁事業を進めるPetro Araldite Pvt Ltdが、今年末までに稼働すれば、8000トンのECHを同事業に供給できる。
この日の取締役会ではまた、リニア・アルカリ・ベンゼン(LAB)の製造能力を現在の8万5000トンから2000年までに12万トンに拡大する計画を実行する方針が確認されたと言う。(ET:3/26)
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