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1998-03-27 ArtNo.14345
◆<馬>中央銀行、飴と鞭の新ガイドライン発表
【クアラルンプル】マレーシアの中央銀行は25日、金融会社に対する情報の開示や不良貸付に対する引当等、より厳しい規制措置を盛り込んだ新ガイドラインを発表、金融制度の改革を継続する姿勢を明確にした。
前日のアンワル副首相の発表内容に不満を表明していたエコノミストらも、この日のアハマド・ドン中央銀行総裁の発表には、概して歓迎の意を表明している。
ドン総裁は結果的に小規模金融会社に合併を強いることにつながる最低資本金の500万Mドルから6億Mドルへの引き上げを発表すると同時に、企業買収に際して引き受けられる不良資産に1年間に限り政府が保証を提供することを約束した。また外資系、特にシンガポール銀行傘下の金融会社には、親会社による吸収合併を奨励、その際、金融会社の一部の支店を銀行支店に転換することを認めた。
このようにドン総裁は、業界の再編を加速するため、鞭だけでなく、飴も準備しているが、GKゴーのアナリストは、「経済調整期におけるこの種の保守主義は、将来のより安定した経済の復調を約束するもの」と賞賛、「ローンの新たな等級や引当基準も、国際的スタンダードに近いもの」と評価した。
銀行/金融機関は自己資本比率や不良貸付(NLP)等の主要データーを四半期ごとに発表することを義務づけられたが、NLPについては産業部門ごとに分類し、如何なる部門のエクスポージャーが高いかを明確にすることが求められている。この点に関して米系銀行の幹部は、「国際投資家の要求にマッチしており、予想以上の内容」とコメントした。
しかし一部のアナリストは、中央銀行が今年半ばには景気が底入れすると予想していることに、懐疑と懸念を表明している。(ST,BT,LZ,NST,MBT,STAR:3/26)
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