SEAnews 1998-03-27 ArtNo.14342

【シンガポール】地元ディスク・ドライブ(HDD)部品メーカーのBrilliant Manufacturingは、世界的なＨＤＤの過剰供給にも関わらず、ハイ・マージンの維持に自信を表明している。
このほどシンガポール証取(SES)メイン・ボード上場を目指し、新株1億株を1株47Ｓセントで公開したブリリャントのハリー・コー重役(MD)は、「何かに照準を合わさえすれば、他の者よりもハイ効率を維持できるはず」と述べ、「受注は四半期ごとに増加している」と語った。
中央積立基金(CPF)信託銘柄に指定されたブリリャントの97年度税引き前マージンは28％と、同業の上場企業UracoやＭＭＩを上回っている。97年度営業額は5020万Ｍドル、純益は1170万Ｍドルで、98年度には8370万Ｓドルの売上と1740万Ｓドルの純益が見込まれている。
私募にかけられた8000万株は機関投資家により全て引き受けられた。株式公開を通じて調達される4450万Ｓドルの内、2500万Ｓドルはウビ・ロードの新工場に、1200万Ｓドルは機械設備に、640万Ｓドルは借入金の返済に、110万Ｓドルは運転資金に、それぞれ充当される。新工場が完成すれば、2006年までの事業拡張需要に応じられる。
コー氏は、最近のＨＤＤ産業の景気不振に関して、同社は実際のところほとんど影響を受けておらず、市場の過剰は今年8月乃至9月には一掃されるとの見通しを語った。同社は主要顧客のマクスターに伴って中国の大連に工場進出する可能性を検討していると言う。(BT,ST:3/26)