1998-03-23 ArtNo.14283
◆<星>ローヌ・プーランク、アジアにUS$5億投資
【シンガポール】フランスの薬品会社ローヌ・プーランク傘下の化学企業Rhodiaは向こう5年間にアジアに3億~5億米ドルを投資する。
Rhodia Asia-PacificのYves Boisdron社長によると、現在アジア太平洋地域は同社の62億米ドルの世界売上に10%貢献しているが、新規投資を梃子に同比率を15%に引き上げる。アジア各国はインドネシアを除き、経済危機に適切に対応しており、状況は6カ月前に懸念されたほど悪くない。
RhodiaのJean Pierre Tirouflet会長によれば、10%は小さいように感じるが、10年前に初めて当地に進出した後、これまでにアジア太平洋地域の16ヶ国に業務を拡大、今では2800人を雇用している。同社は企業買収や合弁を通じて域内事業を拡大する計画だが、ターゲットが特殊領域に限定されているため、そう大きな投資機会が存在する訳ではない。今年は厳しいビジネス環境が予想されるものの、15%の成長率達成には自信を抱いていると言う。
Rhodiaの域内における主要プロジェクトには、韓国におけるアジピン酸、中国とマレーシアにおけるシリコン中間材、モンゴルにおける希土酸化物の製造が含まれる。同社は今年第2四半期中にパリとニューヨーク証取に上場する計画だ。(BT,LZ:3/21)
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