1998-03-21 ArtNo.14266
◆<星>Qualcomm、年内にアジアCDMAネットを2倍に
【シンガポール】通貨危機の影響で、アジアにおける少なからぬCDMA(コード・ディビジョン・マルチプル・アクセス)セル式電話プロジェクトが遅延しているが、同技術を開発した米国拠点のQualcommは、年内にアジアにおけるネットワークが2倍に拡大するものと予想している。
Qualcommのジェフリー・ベルク副社長(マーケッティング担当)によると、確かに通貨危機の余波で一部のプロジェクトは遅延しているものの、向こう3~6カ月間には、タイ、インド、中国、インドネシア、そしてシンガポールで、続々CDMAプロジェクトが稼働するため、目標の実現は難しくない。
ベルク氏は、M1のシンガポールにおけるCDMAサービス開始までに十分な携帯電話の供給が確保されるか、またハンドセットの品質は大丈夫かと言った巷間の噂を、一笑に付した。それによると、確かにGSM用携帯電話セットは低価格だが、CDMAのそれも急速に値下がりするはずで、同社が開発した第5世代のQフォーンは重量160グラムと、GSMのそれに匹敵していると言う。
シンガポールではM1が今月中に、シンガポール・テレコムは来年、それぞれCDMAサービスを開始する。ちなみにQualcommの1997年9月期の年商は158%増の21億米ドルをマークした。(BT:3/20)
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