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1998-03-21 ArtNo.14265
◆<星>SCV、シングテルとケーブルのリース交渉
【シンガポール】有線テレビ会社、シンガポール・ケーブルビジョン(SCV)は目標期限内にほぼ全島の公共住宅区(ジャラン・ブサール/タマン・ジュロン/トア・パヨを除く)におけるケーブルの敷設を完了したが、民間住宅地区へのケーブル敷設は若干手間取り、またコスト高に悩まされているようだ。
全国9万世帯のコンドミニアムと6万世帯の土地付き住宅に対するケーブル敷設工事は、前者が40%ほど完了したところで、後者はまだイーグルウッドとフェーバー・ガーデンで試験プロジェクトがスタートしたばかり。また土地付き住宅へのケーブル敷設料金(S$980)が公共住宅(S$60)やコンドミニアム(S$150)それを大幅に上回ることに対しても不満の声が上がっている。
SCVによると、数百世帯の潜在的契約者が居住するアパート・ブロックと異なり、土地付き住宅は、規模の経済性が実現されない。もう1つの理由はシンガポール・テレコム(シングテル)がその光ファイバー・ケーブル及びダクトの使用に対して高額なリース料を要求していることも、土地付き住宅のケーブル敷設料金に影響している。SCVはシングテルの要求額を明らかにしていないが、SCVの希望価格との間には雲泥の開きがあると言う。
SCVは元々独自の光ファイバー同軸ケーブル網を構築する計画だったが、土地付き住宅に関しては、最近になってシングテルのインフラを利用する方針を決めたと言う。
SCVは昨年までは月間2万世帯の驚異的スピードでケーブルを敷設してきたが、最近は1カ月平均、公共住宅1万世帯、民間アパート6000世帯のペースで工事を進めている。SCVによると、昨年までは実際に視聴契約を結ぶか、結ばないかに関わりなく、全戸に工事を施してきたが、民間住宅に対してはケーブル敷設を希望するか否かの確認を取っており、この確認作業を担当する適当なエージェントが見出せないことが、工事の遅れにつながっているという。(BT:3/20)
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