1998-03-19 ArtNo.14239
◆<星>IMF、減税等の景気刺激措置提案
【ワシントン】国際通貨基金(IMF)はその年次報告書において、強力な経済基盤と適切な経済管理が域内通貨危機の影響を最小限にとどめたと、シンガポールを賞賛する一方、今後一層の域内経済の沈滞、国内不動産の値下がり、域内ポートフォリオの質の低下等も予想されることから、次期予算案の立案に際しては減税、公共投資の拡大等、景気刺激措置も採用すべきだと勧告した。
それによると、この種の刺激措置はインフレの高進を招く恐れもあるため、常に見直しを加える必要があると言う。またSドルの国際化に関して、IMFレポートは積極論と慎重論の双方を紹介している。
一方、シンガポール金融管理局(MAS)は17日、声明を発表、IMFのシンガポールに対する評価を歓迎する一方、外為政策、銀行金融システムの改革や情報開示に関わるIMFの報告内容には、現状とのズレもあるとして、これらの諸点に関して釈明している。(ST,BT,LZ:3/18)
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