1998-03-18 ArtNo.14224
◆<星>1月の銀行貸付1993年以来初めて下降
【シンガポール】不動産市場の軟化や消費者情緒の沈滞を反映して1月の銀行貸付残高は1429億Sドルと、昨年12月のそれを0.2%下回り、1993年以来初めて前月比でマイナス成長を記録した。
1月の銀行貸付残高は昨年同月比では12.5%の成長を見たものの、これも1997年8月以来の低成長率となった。
広義の不動産(建設/住宅)ローン残高は昨年同月比14.5%増の486億Sドルと、昨年12月の成長率17.6%から鈍化しており、また前月比では大幅なマイナス成長となった。専門職/個人に対する貸付残高も昨年同月比9.5%増の224億Sドルと、昨年12月の成長率12.4%に及ばず、前月比ではやはり大幅なマイナス成長を見ている。
アナリストは貸付の前月比マイナス成長は今後も持続し、前年同月比伸び率も7月までには4~5%まで鈍化すると予想している。別のエコノミストは通年の貸付の伸びは、昨年の約13%から今年は8~9%に鈍化すると予測した。(ST,BT,LZ:3/17)
|
|