1998-03-18 ArtNo.14222
◆<星・豪>光ファイバー網をウェブTVにリンク:ゲイツ氏
【メルボルン】マイクロソフトのビル・ゲイツ会長は16日、シンガポール及びオーストラリアの潜在的パートナーと光ファイバー・ケーブル網の構築に関して協議を進めていることを明らかにした。
ゲイツ会長は、今日(18日)シンガポール入りし、全島をカバーする広帯域ネットワーク“シンガポール・ワン”を通じて、シンガポールをインテリジェント・アイランドに生まれ変わらせる目標の実現をスピードアップする方策を発表するものと信じられている。
ゲイツ氏は16日当地で催されたワールド・エコノミック・フォーラムの席上、「シンガポールとオーストラリアは光ファイバー・ケーブル網に最も多額な投資を行っている国に数えられ、マイクロソフトがショーケースを設けるのに最も適した国である」と語り、両国の光ファイバー・ネットワークをウェブTVネットワーク・インクにリンクする構想を明らかにした。マイクロソフトが昨年8月に4億2500万米ドルで買収したウェブTVネットワーク・インクは、テレビ受像器を通じたインターネット・アクセス・サービスを提供している。
ゲイツ会長は、オーストラリアとシンガポールにおける討議の課題には、PC(パソコン)やウェブTV技術を用いて全ての国民がインターネットにアクセスするのを如何に加速するかと言った問題が含まれると語った。
同氏によれば、20年前にはネットワー・コンピューターは大手企業の秘蔵物で、IBMが同市場を独占していた。しかし今や市場をリードしているのは、インテルやマイクロソフト等のスペシャリストである。コンピューティング産業における今後の勝者は何もかも全てに手を染めるのではなく、ある種の領域に特化したものと言う。(ST,BT:3/17)
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