1998-03-17 ArtNo.14216
◆<印度>ゴア州政府、電力市場を民間部門に完全開放
【パナジ】ゴア州政府は発電、送電/配電(T&D)を含む電力市場を完全に民間部門に開放する方針を決めた。
Pratapsing Rane首席大臣によれば、州政府は、誰もがキャプティブ発電を含む発電施設を自由に設けることを認め、キャパシティーの制限も設けない。しかし政府所有のT&Dを通じて電力を供給する際には、使用料を徴収する。その際の管理は州電力管理局(SPRA)が担当する。
州政府がこれ以前に結んだReliance Salgaonkar Coの40MW(メガワット)発電施設からの電力購入契約にも見直しが加えられ、州政府は電力購入義務から解放される。今後電力供給業者はそれ自身により生産された電力をそれ自身の望む方式で処理できる。
首席大臣は、また「民間電力会社から電力を購入することを望まぬ者に、政府は引き続き電力を供給するが、電圧の変動や停電等、低品質なサービスは覚悟せねばならない」と皮肉を交えて付け加えた。
観測筋は、ゴア州政府が5年間の免税措置を導入して以来、産業投資が急増し、電力供給が間に合わなくなったことが、電力政策転換の背景と見ている。それによると今年3月31日で満期を迎える関係投資優遇措置も延長されることになったため、今後一層の投資拡大が見込めると言う。(ET:3/16)
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