1998-03-16 ArtNo.14192
◆<星>ダブケム、域内ターミナル・ビジネスの拡張を積極化
【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場の石油化学品貯蔵ターミナル会社Dovechem Terminals Holdings(DTH)はノルウェーのタンカー会社Stolt-Nielsenに自社権益を売却して得た資金で、域内のターミナル・ビジネスを一層拡張する計画だ。
DTHは先週火曜、親会社のDovechem Holdings Pte Ltd(DHPL)とともに、各20%と4.99%の自社権益をストルト・ニールセン子会社のStolthaven Asia Pacificに、合計3540万Sドル(1株S$1.25)で売却すると発表した。ストルト・ニールセンは最終的にDTHの30%の権益を買収することに同意、SESに強制公開買付義務免除を申請する方針だ。
DTHのマリー・ヘン重役(ED)が13日語ったところによると、域内には値頃なターミナルが数多く存在し、同社は中国以外でもこの種の機会を積極的に開拓、アジア太平洋地域のネットワークを強化する計画だ。
DTHは上海とシェンツェン(深)にターミナルを有し、来年は青島に第3のターミナルが完成する。ヘン女史によれば、同社はベトナム、マレーシア、インドネシア、タイにおける機会を探っている。
今回の権益売却の完了後、DTHは、ストルト・ニールセンと共同で既存のターミナルの買収や新ターミナルの建設に関する事業化調査を進める。DTHはまた、目下親会社のDHPLが所有するマレーシアの2ターミナルを買収する可能性も検討していると言う。(ST,LZ:3/14)
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