1995-04-28 ArtNo.1419
◆<星>中国投資基金NORINCO、11事業に出資
【シンガポール】シンガポール証取(SES)に直接上場された初の中国投資基金チャイナ・ノース・インダストリーズ・インベストメントLtd(NORINCO)は目標とした18件の投資事業の内11件の交渉を妥結させた。
ワン・デーチェン会長によると、NORINCOファンドは、事前にリストアップされた中国における内外資合弁プロジェクト18件に最長7年間にわたり投資することを目指して設立された。今年第3四半期までに85%の基金を15プロジェクトに投資することを目指しており、妥結した11件は目下中国政府の最終的認可を待っている。また別に4件の事業についても最終段階の協議が続けられている。昨年5月から12月の間のファンドの収入は銀行預金や短期投資からのものだが、利子収入240万米ドルから営業支出96万Sドルを差し引いた143万米ドルが1億8220万米ドルの株主資本に追加される。同期間末のNORINCOの1株当たり資産は93米セントだった。NORINCO株は上場以来ほとんど取引されていないが、最も最近の95年3月31日の売買では1株1米ドルで60ロットが取引された。中国政府がインフレ抑制措置を導入したことから中国経済の今年の見通しは厳しいが、こうした耐乏政策は長期的には中国経済に利益を及ぼす見通しだ。一方、NORINCOは、新設された顧問委員会の委員に米国投資管理会社クレイ・フィンレイ(HK)Ltdのジョン・ブラウン重役(MD)を、やはり新設の監査委員会委員長と同委員にジョン・ペイジ氏とビッカーズ・ボールズ・ホールディングズLtdのデービッド・バン氏を、それぞれ指名した。(BT:4/27)
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