1998-03-13 ArtNo.14165
◆<馬>サプラ・カード、SIMカードをテレコム業界に販促
【クアラルンプル】 サプラ・ホールディングズSdn Bhd傘下のSapura Card Technologies Sdn Bhdは、同社製SIM(Subscriber Identity Module)カードの国内電気通信会社への売り込みに本腰を入れる。
サプラ・カードが11日主催したネクストステップ・セミナーに出席後記者会見したカイロル・アヌアル同社重役(MD)によると、昨年からSIMカードの製造に着手、これまでにサプラ・グループのAdamネットワークに250万Mドル相当の同カードを納入した。
目下サプラ・カードは、同社製SIMカードとテレコム・マレーシアBhd(TMB)のTMタッチやセルコムのシステムとの互換性をテストしている。しかしこれらの通信会社が実際に同社のカードを使用するか否かは明らかでない。SIMカードにはユーザーの個人情報やネットワークに関するデーターが記憶できる。
サプラ・カードが2000万Mドルを投じてクアラルンプル市内ワンサ・マジュに設けた工場ではスマート・カードの製造の他、ビジネス機器の製造やシステム統合サービスも手がけられており、営業額の80%がスマート・カード、15%がシステム統合、5%がビジネス機器関連の事業収入で締められている。今年1月期の年商は前年の600万Mドルから1200万Mドルに倍増した。
同工場では年間6000万枚のカードを製造できるが、目下のところ1シフトで年間2000万枚が製造されている。スマート・カードの製造コストの50~60%を占めるチップの輸入コストが通貨危機の影響で上昇、また顧客の情報技術(IT)予算が引き締められ、同社も経済危機の影響を被っていると言う。(STAR:3/12)
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