1998-03-12 ArtNo.14146
◆<星>HDDのブリリャント、メインボード上場目指し株式公開
【シンガポール】ディスク・ドライブ(HDD)部品の地元契約製造会社Brilliant Manufacturingは10日、シンガポール証取(SES)上場を目指し、向こう数週間内に株式を公開すると発表した。
詳細は明らかにされていないが、観測筋は来週にも1億株が1株45-50Sセントで公開され、5000万Sドルの調達が図られるものと予想している。同予想通りなら公募価格の株価収益率は7~9倍と言うことになる。金融機関やファンド・マネージャーを対象に8000万株が私募にかけられ、公募は1500万株のみ、残りの500万株は職員や取引先向けに留保される見通しだ。
ハリー・コー重役(MD)が1984年に設立した精密マシーンニング会社は、現在シンガポールに精密マシーンニング工場2軒、シンガポールとマレーシアにダイ・カスト工場各1軒を有し、高品質なベースメタルをHDDメーカーに納入している。ウェスタン・デジタルとマクスターのアンカー納入業者として知られる同社は、目下531人を雇用、営業額は1993年の1820万Sドルから昨年の5020万Sドルに拡大、純益は同期間に年率73%の成長を見た。
同社は昨年12月に上場を予定していたが、市況低迷で見送られた。HDD産業の先行きはますます不透明となっており、SES上場のHDD部品メーカー、MMIやUracoの株価も低迷している。(ST,BT:3/11)
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