1998-03-12 ArtNo.14144
◆<星>新年度予算は十分:蔵相
【シンガポール】シンガポールは未だリセッションに直面しておらず、2.5~4.5%の成長が見込まれる今年の国内経済のニーズに新年度予算案は十分応じられると言う。
リチャード・フー蔵相が10日の国会予算案審理の席上、答弁したところによれば、域内の経済危機が実際にシンガポールに波及した際には、政府は躊躇なく必要な措置を講じる。これらの措置には、1985年のリセッションの際に採用されたものに類似した措置や個々の部門の特殊な需要に応じた新措置が含まれる。
シンガポールの非石油製品輸出の半ばは欧米を含む域外諸国に向けられているため、国内経済は比較的健全な状況を維持している。
1985年のリセッションの際とは異なり、国内経済の再編は行わない。これは今日の危機は外的なもので、国内的対応の枠を超えているためである。こうした際には正しく状況を把握し、冷静に対処することが肝要で、危機が到来してもいないのに、見当違いな救済措置を講じるようなことは回避せねばならないと言う。(ST,BT,Z:3/11)
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