1998-03-11 ArtNo.14135
◆<馬>中央銀行、金融引き締め緩和説否定
【クアラルンプル】マレーシア中央銀行は9日、法定準備金(SRR)の13.5%から10%への引き下は、決して金融引き締め政策の緩和を意味しないと声明した。
シンガポールのビジネス・タイムズが前日に掲載したモルガン・スタンレーの報告書は、SRRの引き下げにより銀行金融体系に140億Mドルの資金が環流するため、Mドルは一層軟化し、インフレが加速すると警鐘していた。
中央銀行のフォン・ウェンパック副総裁は、この点に関して中央銀行はSRRの引き下げと同時にインター・バンク市場における預金を140億Mドル引き上げており、これによりSRRの引き下げに伴う流動性の拡大は相殺されている。加えて、インターバンク市場への介入の基準も3カ月もの年利10%弱から11%に引き上げられた。
また貸出成長率は1997年末の26%から今年1月末の23%に鈍化しており、同成長率を今年3月末までに20%、今年末までに15%に減速させる目標は変わっていないと言う。(NST,MBT,STAR,ST,BT,LZ:3/10)
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