1998-03-11 ArtNo.14134
◆<馬>Mドルの安定目指し新措置導入:ダイム氏
【クアラルンプル】国家経済行動理事会(NEAC)はMドル相場を安定させるための新措置を既に立案、近く内閣に提出する。
NEAC理事長を務めるダイム・ザイヌディン政府経済顧問がロイター社に語ったところによれば、非ブミプトラにブミプトラ企業の支配権益買収を認める計画の詳細も近くまとまるが、同計画に反対する動きも有り、当面外国投資家にはブミプトラ企業の支配権益買収は認められない。
マレーシアの資産買収を望む外国投資家にはブルネイのスルタンも含まれ、これらの投資家は目下各種の投資機会を物色している。その実、ラブアン島の一部不動産が既に買収されている。ブルネイの他、中東の投資家もマレーシアにおける投資機会を探っている。
今回の危機は政府と民間企業に重要な教訓を与えた。マレーシアは競争力を強化し、生産性を高め、自力で活路を開かねばならない。この波乱を切り抜けるなら、マレーシアの経済効率は一層高まるはずである。
ダイム氏はまたマレーシア経済が多額の債務に依存してきたことを認めるとともに、危機が長引けば、2020年に先進国の仲間入りをするビジョンにも見直しを加える必要があると語った。
国営石油会社ペトロンナスが、マハティール首相の子息、ミズラン・マハティール氏に率いられるコンソーサイム・プルカパランBhdの海運事業を買収した問題に関して、ダイム氏は純粋に商業的見地に立ったもので、救済措置ではないとコメントした。(MBT,STAR,ST,BT,LZ:3/10)
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